障害対応の夜に、ラジオを聴く
深夜の 障害対応 には、私だけの小さな習慣がある。 ラジオを、ほんの少しの音量で流すのだ。
沈黙が重すぎる夜に
アラートが鳴って起こされた夜の部屋は、静かすぎる。 ダッシュボードの赤と、自分の呼吸の音しかない。 その静けさは、集中を助けるどころか、不安をそのまま増幅する。
そこにラジオの声を、聞き取れるか聞き取れないかの音量で置く。 意味は追わない。 ただ、世界がまだ動いているという気配だけを部屋に残す。
声があると、手が落ち着く
不思議なもので、人の声が遠くにあると、手が落ち着く。 ログを追う指も、コマンドを打つ手も、焦りで空回りしなくなる。
復旧が確認できてラジオを消すと、また静けさが戻る。 でもそのときの静けさは、対応前の不安な静けさとは違う。 やり終えた後の、ただ静かなだけの静けさだ。
— fin. 2026-06-26
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